2010年05月21日

<岡田外相>日中韓外相会談で韓国へ出発(毎日新聞)

 岡田克也外相は15日午前、韓国・慶州で開かれる日中韓外相会談などに出席するため、民間機で成田空港を出発した。

 会談では、3月26日に発生した韓国の哨戒艦沈没事件が焦点となる。韓国による事件の調査が進む中、関与が疑われている北朝鮮への対応を巡って意見交換が行われ、20日に発表される調査結果を注視することを確認する。また、3カ国間の経済・人的交流の深化や気候変動への対応についても議論され、今月末開催の日中韓首脳会談へ向けて、詰めの協議を行う。

 そのほか、日中韓外相会談直前の15日夕には日中外相会談、16日朝には日韓外相会談が行われる予定だ。【吉永康朗】

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2010年05月19日

B型肝炎訴訟 「長男成人するまで生きられるか」救済策一刻も早く(産経新聞)

 「スタートラインにすら立てなかった」。14日、国が和解協議入りを正式表明したB型肝炎訴訟。しかし、具体策が提示されなかったことに、多くの原告は怒りをあらわにした。東京原告団副代表の石川冬美さん(32)=川崎市=もその1人だ。札幌地裁の和解勧告から2カ月。その間に原告の仲間2人が死亡した。命の危機に直面している原告も多い。「国は解決を引き延ばそうとしている」と声を震わせた。(蕎麦谷里志)

 石川さんがB型肝炎ウイルスの感染を知ったのは18歳のとき。弟の感染判明をきっかけに、家族全員で検査をしたところ、石川さんと母親の感染も判明した。祖父母は感染しておらず、担当医から「母親が集団予防接種で感染し、母親から2人に母子感染した可能性が高い」と伝えられた。

 平成18年11月、職場で突然嘔吐(おうと)。運ばれた病院で免疫がウイルスに過剰反応する「急性増悪」と診断された。10月に結婚、新婚生活をスタートさせたばかりだった。「何も悪いことしてないのに…なぜ」。当時28歳。突然のことに現実が受け入れられなかった。

 樹木医を夢見て2年半勤めた造園会社も、肉体的な負担が大きいため、辞めざるを得なかった。今は体調は安定しているが、担当医からは「いつ肝がんへ進行してもおかしくない」と言われており、毎月1回の定期検査は欠かせない。悪化を防ぐには抗ウイルス薬の服用という選択肢もあるが、決心できずにいる。薬の副作用で生まれてくる子供が障害を持つ可能性があるためだ。

 仕事、夢、家庭、出産…。石川さんの人生の歯車は大きく狂った。心の支えは2歳になる長男。笑顔を見ているだけで病気を忘れさせてくれる。ただ、「この子が成人するまで生きていられるのか」と不安になることも多い。

 昨年3月、裁判に加わった。「集団予防接種なので誰が感染してもおかしくなかった。国は国民全員を危険にさらしたことを謝罪し、責任を果たしてほしい」。石川さんは訴えている。(蕎麦谷里志)

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2010年05月13日

相次ぐ消火器攻撃、悩める教会 近畿で72件に(産経新聞)

 キリスト教の教会や関連施設に消火器が相次いで投げ込まれている事件で、被害は平成20年以降、大阪や兵庫など近畿2府2県で少なくとも計72件に達することが7日、各府県警への取材で分かった。プロテスタント系の教会ばかりが襲われ、一部には犯人を名乗る人物から手紙が届いていたことが判明。ミニバイクで逃走する男が防犯カメラに写っていたケースもあった。狙いの見えない犯行に教会関係者に不安が広がっている。

関連フォト

 ■手紙7枚「親族に不幸が…」

 「ついに来たか」。先月22日に被害にあった兵庫県宝塚市の教会の牧師は、投げ込まれた消火器を見て思った。

 午前5時前、女性スタッフからの知らせを受け、確認すると、玄関脇の高さ約2メートルのガラス窓に直径約30センチの穴が開いていた。床には消火器と倒れた植木鉢。消火器は安全レバーを外して投げ込まれたとみられ、消火剤が噴射されていた。

 一連の事件は20年夏ごろから始まり、被害は先月までに大阪、兵庫、京都、滋賀の各府県で計約70件。いずれも深夜から未明に起きており、教会のほか関連の学校や保育園が狙われたケースもある。けが人はなく、各府県警は器物損壊容疑で捜査している。

 昨年末から今年初めにかけて犯行は止まっていたが、先月に入ってから大阪、兵庫両府県で再び続発している。

 先月27日に大阪市旭区の教会が襲われた事件では、近くの商店街に設置された防犯カメラに犯行の一部始終が映っていた。

 関係者によると、午前4時20分ごろ、黒っぽいダウンジャケットを着た男が、消火器を教会に投げつけた後、ミニバイクで逃走。消火器は破裂したとみられ、ピンク色の煙が上がっていたという。

 一方、大阪、兵庫、奈良の複数の教会に今年1月以降、犯人を名乗る人物から、事件への関与を認める手紙が郵送された。

 昨年11月に被害を受けた大阪市内の教会には今年1月下旬、封筒に入ったA4判7枚のワープロ打ちの手紙が届いた。事件の犯人と名乗ったうえで「親族や友人に不幸があり、教会を攻撃すれば止まると思った」などと記されていた。

 ほかも同様の内容とみられ、各教会から提出を受けた警察は、犯人からのものか慎重に調べている。

 一連の事件を受け、約500の教会が加盟する「近畿福音放送伝道協力会」(大阪市)は、月に1度発行する機関誌で、防犯カメラや強化ガラスの設置などを呼びかけている。

 担当者は「警戒を強めすぎると、地域の人や信者が来にくくなるかもしれない。こういう状況だから仕方ないのかもしれないが、教会にとっては複雑な心境だ」としている。

 ■恨み一転、愉快犯に変貌か

 犯罪心理学者の桐生正幸・関西国際大教授の話当初は個人的な恨みなどを抱えた人物が、教会を狙って犯行を始めたとみられる。それが次第に、消火器の投げ込み自体を『自分がやった犯行だ』とアピールする愉快犯へとシフトしていったのではないか。警戒が強まった年末以降、一時的に犯行が止まっていた点やプロテスタント系の教会のみが集中的に被害にあっている点から、事前に下見などをしたうえで計画的に犯行に及んでいる疑いがある」

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